Nobuto Osakabe Photographer

vol.6 つながり

機内誌や車内誌を見つけると、少しテンションが上がる。
先日、東京から北上する新幹線に置いてある「トランヴェール」を手にとった。
巻頭のエッセイ、地方の歴史特集やグルメ情報など、いつもの御決まりパターンで安心して読むことができた。行きに、がっつり読みこむと帰りも同じ内容なので、帰りに読みたい記事を後回しにするのだが、帰りは旅の疲れで眠ってしまって読めないで終わることが多々ある。今回もそうだった。
雑誌の終わりの方にある「路線図」が割と好きだ。
数えきれないほどの駅名と日本中を張り巡らしている線路。電車に乗っていけば、どこへでも行けると思わせてくれるし、まだ降りたことがない場所がこんなにたくさんあるんだとわくわくしてしまう。
訪れたことがある駅を発見すると、そこで見た風景、出会った人、起こった出来事、美味しかった食べものなどの思い出に浸ってしまう。

2泊3日で岩手県の北上、盛岡、紫波、大槌、一関、宮城県の気仙沼をまわった。
移動時間が長く、一つの場所にゆっくりと滞在できなかったけど、とても有意義な時間を過ごせた。
11/19の夜に雨がみぞれに変わり、盛岡で「初雪」を観測した。本格的な冬の始まりだ。
東北の寒さは東京の寒さと全然違う。とても冷たい。その冷たさが肌に突き刺さる感覚。
でも、人と人の繋がりはあたたかいと思う。少しシャイな方が多いけど、とても優しく受け入れてくれる。
ここ数年で、東北に行く機会が増えたことがすごい嬉しいし、同世代の東北人との交流がすごい楽しい。
長い時間をかけて、ものづくりしていけたらいいなぁと思う。
美味しい食べものとお酒をたくさん飲みながら。