Nobuto Osakabe Photographer

vol.21 パズル

自粛中なので人と全然会っていない。早く収束して経済活動を再開してほしい、そしてたくさんの人たちとまた再会したい。でも暫くは、色々と控えめにでいいと思う。

家にいる時間が長いので、どうしても子どもの話を書いてしまう。まぁそれはそうゆう時期ということで。
子どもと一緒にいる時間はとても楽しい。けど、いろいろと考えることが増える。例えば、テレビやスマホやタブレットをどこまで観せるのか。2歳でもリモコンは十分使えるし、スマホやタブレットの操作もできてしまう。教えた覚えはないから親を見て勝手に学んでいるんだと思う。僕自身は、テレビ、スマホ、iPadはまだあまり与えたくないと思っている。ほどほどにしたい。でも子どもは適度にとかわからないから、ずっと見続けてしまう。少し中毒になっているみたいだ。
あまり与えたくない理由は、単純に視力が悪くなりそうだからだ。近くで見るテレビやブルーライトがどれほど目に良くないのか正確にはわからないが、僕自身がスマホを頻繁に使うようになってドライアイになった。無意識のうちに目の瞬きが減り、想像以上に目が乾いている。息子もずっと画面を見ていると、ほとんど瞬きをしていない。目つきも悪くなってきた。たまに涙を流している。これでは近い将来メガネやコンタクトになってしまうかもしれない。僕は裸眼で1.5以上あるので視力が悪い人の気持ちがわからないが、視力は良いに越したことがないと思っている。

電子機器になるべく触れない家の中での過ごし方を日々考えている。そんな中で息子がパズルにハマってくれた。最初のきっかけは2歳の誕生日に、くもんのジグソーパズルをもらったこと。動物の絵柄シリーズで、ペンギンの絵の9ピースから始まり、12ピースのライオン、16ピースのキリン、20ピースのサルの4種類がセットになっている。初めてやった9ピースでさえ、最初は全く出来なかった。こんな感じなら独りでできるようになるまで1週間くらいかかるなぁと思っていたけど、何回も続けていたら数時間でペンギンを攻略していた。ライオン、キリン、サルも苦戦はしたけれど、2.3週間ほどで独りでできるようになった。息子の成長にとても驚いた。
息子を観察していて思ったのは、最初は絵を全然見ていないということ。ただ凹んでいるところに、はまりそうなものを入れているだけ。ピースの形しか見ていないから絵が逆さまでも平気ではめようとする。はめてみてしっかりはまっていないことがわかると、嫌になって投げる。親と一緒に作り、何回か完成できると次は色を考えるようになった。同じ色でつながりそうなピースを探していた。色のつながりでピースをはめようとするが、しっかりはまらないとやっぱり投げ飛ばす。それでも繰り返し続けていると、ようやく絵を認識しはじめた。一度絵を理解してしまうと、そこからはどのピースがどこにあるかすぐ判断して独りでできるようになる。頭をフル回転させて集中力がとても鍛えられていると思う。
くもんシリーズに飽きてきたので、ダメ元で75ピースのトーマスのパズルを与えてみた。わかっていたが全く出来ない。でも息子はトーマスが大好きなので、必死に作ろうとする。手助けをしながら何回も何回も繰り返し完成させた。朝起きてすぐパズル、朝ごはん食べてパズル、少し散歩して帰ってきてパズル、お昼ご飯の前にパズル、食後のパズル、昼寝前のパズル、起きてすぐのパズル、おやつ食べてパズル、夕飯前にパズル、食後のパズル、お風呂でてから寝る前のパズル。毎日これくらいはやっていると思う。よく飽きないなぁと思っているが、75ピースのトーマスを与えて2ヶ月くらいかかり独りでできるようになった。ちなみに75ピースのトーマスのパズルは5歳用。5歳から推奨のものを2歳の息子ができるようになったのは、トーマスが大好きということと諦めずに繰り返し続けたからだと思う。なんでもやればできる、不可能はないってことを息子から教わった。
今週の初めに45ピースのアンパンマンと60ピースのトイストーリーのパズルをプレゼントした。やはり最初は全然出来なかったけど、少しずつ絵を理解しはじめてきた。まだ独りで完成させることができないけど、来週には多分できるようになると思う。今はまだできなくて、投げ飛ばしたピースが床に散らばっている。