Nobuto Osakabe Photographer

vol.41 10月2日37歳

10月2日、37歳になった。
我が家では9/23に娘、9/27に妻、10/2は僕、と10日間に3人の誕生日が連なっている。今年はこの10日間で3回、2日おきにケーキを食べた。モンブランや葡萄のケーキ、桃のタルトなど秋の果物をふんだんに使った贅沢なケーキたちだった。長男は全部が自分のケーキだと思って、誕生日でもないのに一番喜んでいた。彼の食い意地はハンパない。自分のケーキを一目散に食べ終わると周りの人のケーキを取りにいく。娘はなにも抵抗ができず、ほとんど長男に奪い取られていた。普段ならちゃんと注意しないといけないけど、特別な日だから笑って過ごそうと思った。おめでとうっていう喜ばしい気持ちの日が続くのは、とても幸福だ。そして同時期に3人の年齢が1つ増えるのは、新しい1歳を一緒にスタートしている感覚で、僕は好きだ。次の誕生日までどんなことが起こるのか楽しみだし、1年後変わらず「おめでとう」って言い合える環境であることを強く願う。
今月に入りコロナがだいぶ収束してきた。東京では新規感染者が11ヶ月ぶりに100人を下回った。このまま下がり続け、新規感染者が0人とかになって『コロナ終息!』なんて夢みたいなことが起これば良いけど、逆にもう次の波が待ち構えているのかもしれない。いつまでこの荒波は続くのだろうか。次々に押し寄せる波をうまく乗りこなし、オリンピックで金メダル取れるくらいのサーファーになりたい。サーフィンなんてしたことないけど。
日中はまだまだ暑い日もあるが、朝晩はとても過ごしやすい気候になった。この時期は隣の公園に植っている金木犀の香りが部屋の中を満たす。風にのってほのかに香るくらいなら心地よいが、窓を開けると結構な勢いで侵入してくる。ほどほどがよいけど、これも我が家の季節の風物詩の一つだ。ちなみに金木犀がうまく言えない長男は「キンモノスケ」って新しい妖怪のキャラクターみたいな呼び名で呼んでいる。