Nobuto Osakabe Photographer

vol.46 ふたつのおしり

僕が子どもたちをお風呂にいれる時は、だいたい長男(3歳9ヶ月)と先に入り、長男をあげてから娘(1歳1ヶ月)とはいる。長男はお風呂好きというかお風呂で遊ぶのが好きなので、長くて30分くらい浸かっていることもある。水鉄砲で遊んだり、ボールや人形をお湯に入れたり、最近はしていないけどシャボン玉をしたり。一方、娘はお風呂の中で立つことがやっとなので、ゆっくり落ち着いて入れる。でも2人合わせたら40分以上入っていることもざらにあるので、僕自身が温まりすぎてしまい、風呂上がりはのぼせる一歩手前状態になる。
いつものように長男とお風呂に入ろうとしていたら、リビングの方から洗面所を越え、お風呂場に娘がハイハイで現れた。もう1歳になったし、そろそろ3人で入ってみようと思い、娘も一緒に入ることにした。僕にとっては初めての試みだけど、妻からしたら僕がいない日はいつも一緒に入っているのでそんなに珍しいことではない。僕と娘と3人で入ることが初めての長男は、少しテンションが上がっていた。いつも2人で入っていた浴槽が若干狭くなった気がしたが、全然入れないこともない。いつものように水鉄砲で遊ぶ長男は、遊び相手を見つけのたが嬉しいのか、娘に水をかけていた。娘は、無反応で打たれ続けていた。そんな長男も娘が浴槽の中でつたい歩きをしようとしたら、僕が何も指示してないのにそっと背中を支えてあげていた。その支える小さな手がとても頼もしく、あたたかく見えた。優しい子に育っているのが垣間見られて、ほっとした。その後、僕に背を向けてふたりで追い焚き機能の浴室リモコンをキャーキャー言いながら押して遊んでいた。そんなふたりの並んだおしりが、たまらなく可愛かった。長男のあいくるしいおしり。娘のあどけなく、いたいけなおしり。ふたりのおしりが並んだ写真をいつか撮れたらいいなと思った。余程楽しかったのか、次の日も長男は娘と3人で入りたがり、お風呂の中で娘を抱っこしてぷかぷかさせていた。