Nobuto Osakabe Photographer

vol.48 ひらがな

3歳と10ヶ月の息子が、『ひらがな』を覚え出した。壁に貼っていた「ひらがなひょう」と、我が家がテレビを全く見なくなったので、テレビを見ていた時間がそのまま絵本を読む時間に変わったのも、大きなきっかけだろう。まだ『に』を『こ』と読んだり、『ほ』を『ま』と読んだり、一部似ている部分があると、ひっぱられて惜しい間違えをしてしまう。『ち』と『ら』とかもよく間違えるけど、『め』と『ぬ』の違いはわかるみたいだ。
数字の1から10まで読めるようになったのは、いつごろだっただろう。少し前のことなのに、もう忘れてしまった。ものすごいスピードで日々成長している子どもたちは、できることが毎日増えていく。その時はちゃんと覚えておこうと思っても、すぐに次の感動に上書きされてしまう。サボらず書いて残していこうと改めて思った。数ヶ月前は、2桁の数字を「◯と◯」と数字をわけて一つずつ読んでいたのに、最近は普通に読める時がある。頭の中で変換できる時とできない時があるのかな。ひらがなの文字も読むことはできるけど、まだ文字を繋げた単語にはならない。文字と文字が繋がって単語、それをコミュニケーションに使うと言葉になるらしい。音だけで言っていることを理解してコミニュケーションしているってかなり高度なことを子どもたちはしているのか。何を言っても聞いてないような長男でも、ちゃんと考えながら聞いているんだと思った。人間の成長過程の観察っておもしろい。

1歳2ヶ月の娘は、ようやく立ち上がってからの1歩が出るようになった。お気に入りの『うさこちゃんの絵本』を持ちながら、慎重にバランスをとりながら1歩、2歩、3歩、そしてドスンと尻もち。4歩目がなかなかうまくでない。でも長男が保育園から帰ると、娘の手を引いて歩く練習をしてくれる。ふたりとも笑っていて楽しそうだけど、かなりスパルタな特訓。ハイテンションでヘロヘロになるまで繰り返しているから、娘が歩き出すのも時間の問題かな。

日本人の民間人で初めて宇宙に行った人が、最近話題になっているが、素直に感動した。自分で稼いだお金を、自分の小さいころから夢につかうって素晴らしいと思う。僕の子どもたちも、大きな夢をもってほしい。そして、いつかその夢を叶えることができたらいいなと思う。人の夢を周りの人がもっと応援する世の中なら、今よりもっと暮らしやすいニッポンになると思う。